第1回関西Lispユーザー会に参加した
4/22(土)に京都で第1回関西Lispユーザー会があったので行ってきました。
ほぼconnpassのままですが、発表内容はこんな感じでした。
時間 | タイトル | 発表者 |
---|---|---|
15:30-15:45 | 関西Lispユーザ会について・CLのGUI周りについて | tomabu |
15:45-16:00 | Lisp学習アプリの開発について | hiroki802 さん |
16:00-16:15 | 機械学習+推論 ハイブリッドAI と、SBCL 苦労話 | takeoka さん |
16:15-16:30 | 初心者が静的サイト生成をCommonLispでやってみた話 | myao_s_moking さん |
16:30-16:45 | 未定 (30年前のCommon Lispの話だったと思います) | osamu-k さん |
16:45-17:00 | 休憩 | フリートーク |
17:00-17:15 | 最新の開発言語状況!? | imzine さん |
17:15-17:30 | ClojureScriptについての何か | Yoshito Komatsu さん |
17:30-17:45 | common lispでlanguage server protocolについて話します。 | cxxxr さん |
目的
- 関西でLispなら行くしかない
- cxxxrさんにお会いしたかった(後から佐野さんも参加されることがわかり、話をしたかった)
- Common Lispを仕事で使えるようにするヒントを得たかった
感想
ピックアップして。
機械学習+推論
会場提供のアックスさんがCommon Lispで機械学習+推論するような製品を作っているとのこと。 Common Lispそのものよりも、機械学習だと認識できるだけで判断できないが、 推論機構と組み合わせることでシーケンスの処理や判断ができるようになるという部分が勉強になった。 ルール作るから当たり前といえば当たり前な気もしたけれどそこを組み合わせるのか。と。
ちなみに推論部分をPrologで実現しているが、そのPrologがCommon Lispで書かれているという よく見た例が実例としてあげられたのには驚いた。
Language Server Protocol
Common LispはEmacsとSLIMEが密結合なため、普及させにくいと感じていた。 今はVimやAtomにもSLIMEがあるのである程度普及しやすくなっているみたい。 VSCodeにはまだなかったが、Microsoftのlanguage server protocol に則って実装すればVSCodeでもSLIMEでできるようなことができそう。という話。
すでに補完や定義ジャンプ、インデント、evalあたりはできていたのでもう使える感じ。
これを二ヶ月くらいで作ってしまうのが恐ろしい。
あとはCommon Lispを使うプロジェクトを立ち上げられるように環境を作ることができれば。という気持ち。 フィジビリティを高めるみたいな感じ?
懇親会
知りたかったことを聞けてよかった。
マクロ使っているとチーム内で乱立混乱しないのか フレームワークなしにマクロ使ってると規模が大きくなると手に負えなくなるのではないか。と疑問を持っていたが、 そもそもマクロを基本的に使わない。とのこと。 言われてみればマクロを使うような部分はフレームワーク扱いなので少人数で最初に作ってルールにしてしまう部分だったのか。
- →迷うなら Google Common Lisp Style Guide を見ればよいとのこと。以下ググって出てきた
- Google Common Lisp スタイルガイド 日本語訳
- 2017年のCommon Lispのコーディングスタイルはこれだ! - Qiita
ドキュメントのないツールの使い方はどう知るのか そもそもドキュメントのあるツールがほぼない。ソースを見る。 exportされているシンボルの名前から分かればそこまでだし、それで分からなければ中に入って行く。とのこと。
おまけ
Lisp学習アプリがUnityでLispエイリアンを動かすアプリで面白そうだった。
ふりかえり
毎度のことながら、実装しないと成長しない(理解が深まらない)と再確認。 期間ではなく自分がどれだけコードを書いたかで理解量を測らなければ。という気持ちになった。
運営してくださった tomabuさん、hiroki802さん、myao_s_mokingさんありがとうございました。 会場提供してくださった株式会社アックスさん、takeokaさんありがとうございました。